療育センターに行ってきました(2) [自閉症]
教室に入ると、シオンはそそくさと並んでいるど真ん中の椅子に座ります。
もう慣れていて、だいたい進み方が解っている様で、平然としています。
ふと前を見ると『当番』の所にシオンの名前が書かれています。
当番が何をするのか知りませんが、こちらは『おいおい大丈夫かい』という感じです。
さて授業の始まり~。最初に名前を呼ばれると、シオンはスッと席を立ち、皆の前に居る先生の
側まで行き、『ハジメマス』のご挨拶。そう当番なので皆の前で号令をかける役なのです。
こちらは予想もしていないので、ちょっとビックリです。
その後は『何月何日?』『今日は幼稚園・保育園で何をしたか?』の質問がありましたが、
これはシオンにはちょっと無理です。シオンは自分が理解出来ない問いかけを受けると、質問
をそのままオウム返しで繰り返す事が多いです。
この時もオウム返しでしたので多分、質問内容が解っていないと思います。
紙芝居を見て楽しんだ後、トランプのカード合わせ。マークの違うカードを同じ数のカードの下に
置くというものですが、こういうのは得意で、難なくクリア。この時席を立って前へ行ってカードを
置きに行くのですが、その時の動きのキビキビ加減に感心です。
次は自分の名前を平仮名で書く練習。シオンは文字や絵を描くことはとても得意分野です。
誰よりも早く終了して、少々手持ち無沙汰な感じです。
次はちょっと運動。タオルの両端を片方づつ二人で持って広げ、その上にボールを乗せて運ぶ
事を行います。多分初めてやる事なので、シオンは今一理解できていない感じ。一回目は
まぐれで上手くいきました。二回目はボールを風船に替えて行います。
初めに先生が見本を見せられた時、失敗の見本も行われました。
それが面白かったのか、二回目はわざと手を離し風船が落ちたのを見て『あーあ落ちちゃった』
と言って、大喜びしています。何かこういう笑いが好きなんです。関西生まれのせいか?
シオンは競争意識が無い事もあり、成功させてやろうとかいう方向へは中々気がイキません。
仕草と言い方が可愛いので笑いを誘う事も多いですが、この辺も少々課題です。
(続く)
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